魂のサプリエナジー(11)空円光 1本の道 一本の道を 坂村真民木や草と人間とどこがちがうだろうかみんな同じなのだいっしょうけんめいに生きようとしているのをみるとときには彼等が人間よりも偉いとさえ思われるかれらはときがくれば花を咲かせ実をみのらせじぶんを完成させるそれにくらべて人間は何一つしないで終るものもいる木に学べ草に習えとわたしはじぶんに言いきかせ今日も一本の道を歩いて行く まほろばくらぶ奈良の会員であり、来年4月7日の合唱の指揮者でもある高橋晴子さんから、しみじみと季節と自然の営みを感じさせる写真が届けられた。日常生活に追われ、自然を間近で見ることのない方々へ御福分けさせて頂く。「紅葉した葉っぱの下には花の蕾が、、、」のコメントが付いている。 吉川英治氏の言葉に「我以外皆師」とあるが、「自然は最大の師なり」と最近つくづく思う。真民先生は自然詩人とも呼ばれているが、実際、大半が自然にまつわる詩と言っても過言ではない。だから「詩は万法の根源である」の詩は、自然(宇宙)と置き換えてもいいと思われる。自然にもっともって寄り添えば、「大宇宙大和楽」の声なき声も聴こえて来るのではないか。 とりわけ、50億年の常若(とこわか)を続けている「大光命」の太陽には、畏敬の念を持って感謝し、伏し奉らなければならない。80億の民、いや全生物が太陽のお陰で生かされているのだから。我々の命(小光命)と太陽(大光命)の存在を当たり前と思い、有難さを忘れているところに、現代の退廃、混乱、無秩序、戦争の元凶がある。