魂のサプリ エナジー念(7) 空円光 詩 坂村真民 詩は 敗者の 嘆きではない 崩れんとする国を憂い やむにやまれず ペンをとり また一方では 生きる力を なくしてゆく若者たちを思い 起ち上がるための 詩を作る 祈りの焔 母なる地球よ この小さな国を守り給え詩は万法の 根源である 上の真理が依拠する力強い後ろ盾が現れた。大学の同級生、詩人の沢井君が貴重な資料を送ってくれたのだ。2500年前の孔子が説いた論語の一説である。 詩書(歴史書)礼楽の重要性は、学生時代から知っていたが、その真の意味の認識までには至っていなかった。真民先生の上の言葉に出会ってはじめて、孔子の説く「詩」の意味が万法の根源にまで透徹する驚天動地の真理に他ならないことを、骨の髄まで理解出来た。 真民先生によって、温故知新、孔子の詩の意味が、燦然と光芒を放つ時が来たのである。 では孔子の言葉に移ろう。 子曰く、 詩に興(お)こり、礼に立ち、楽(がく)に成る。 意訳:先生が言われた。 「人間は、詩によって善の心がふるいたち、礼によって安定し、音楽によって完成する」 詩・礼・楽は、人間性を豊かにする三種の神器である。中国最古の詩篇に「詩経」がある。孔子は弟子に「おまえたち、もっと詩を読むといい。あれは心がかき立てられる素晴らしいものだから」と語りかけていた。子曰く 小子、何ぞ夫(か)の詩を学ぶこと莫(な)きや。詩は以(もっ)て興(お)こすべく、以て観(み)るべく、以て群すべく、以て怨(うら)むべし。 意訳:先生が弟子たちに言われた。 「お前たちはどうしてあの詩三百篇を学ばないのだ。詩を朗誦すれば、志や感情がたかめられ、ものごとを観る目が養われ、人とうまくやっていけるし、怨むような時も怒りにまかせることなく処することができるようになる」 これで「詩」の本来的な意味が理解して頂けたと思う。いよいよ、「詩」による科学物質文明から精神文明転換の霊性革命の秋(とき)が到来したのである。 ご存知の通り、世界三大聖人、キリスト、釈迦、孔子は全員偉大な詩人であった。キリストの愛、釈迦の慈悲、そして孔子の仁、三者三様、全て一様に地球的な詩の発露である。残念ながら、それらが皆、2000年以上経って、コロナパンデミック、ウクライナ戦争、パレスチナ戦争など、宇宙船地球号の迷走には、完全に機能不全に陥ってしまっている。 そこで真民先生の登場である。愛、慈悲、仁の地上的価値を融和、昇華させ、「大宇宙大和楽」に進路を定めなければならない。万法の根源とは、138億年の歴史ある「大宇宙の意志」を推し量れば、明明白白なのだ。 それには、無償、無差別、無尽の「大宇宙大光命」を自覚するように、霊性の覚醒を呼び掛けるしかない。何故なら、80億の全人類は、一人の例外もなく「大光命」に生かされているからだ。 ユングの集合意識からすると、現実の混乱、混迷、無秩序は、結局、多様性の美名の下に、「船頭多くして船山に登る」状態なのだ。 太陽系の中心が太陽であるように、宇宙船地球号の船長は太陽の別名「大光命」一人でいい。我々一人一人は、「小光命」である。行き先は「大宇宙大和楽」。さあ、出発だ!